中国道・山陽道・播但道が2日間3,100円で乗り降り自由となるツーリングプランというのがあり、これを利用して懐かしの木野山神社に行ってみようと思ったのが去年の秋。
結局実施期間内に行けずお蔵入りになったが、2023年も実施されるとの事。
冬眠明けのツーリングとして実行する事にした。
日帰りでも行けそうだが、1泊してゆっくりあちこち巡りながらの旅にする。
中国道経由で行くか山陽道経由で行くか悩んだが、津山でホルモンうどんを食べたいので、行きは中国道で行くことにした。
5/2 旅程初日
8:30に出発。
GWながらも平日なので通勤ラッシュを危惧していたが、渋滞や混雑はなくスムーズに走れた。
勝央SAでトイレ休憩をし、津山ICで降りて橋野食堂へ。

11時前と時間が早いせいか、並ばずスムーズに入店できた。
ホルモンうどん一玉 辛さ普通 850円を注文。

もう一軒、塩ホルモンうどんというのを食べに「お好み焼 三枝」という店に行こうと思っていたが、生憎休みだった。
明日も昼間しか営業していないので、次回のお楽しみということに。
お腹が膨れたので、次は風呂。湯原温泉砂湯を目指す。
ツーリングプランの適用範囲が久世ICまでなので、久世ICから下道で進む。
Googleが案内してくれた県道326号樫西湯原線は、舗装はされているもののなかなかえぐい山道で、走りごたえがあった。
13時前に砂湯へ到着。


早速簡易な更衣室で脱衣し、案内書きにあるように湯尻より入湯。
やや肌寒く冷えていたので、めちゃめちゃ沁みる~
美人の湯、子宝の湯は39~40℃くらいでいくらでも入っていられる。
休み休み入り比べていくうちに緩んで腑抜けてきたので、長寿の湯の屋根の下の日陰で伸びる。
風が心地よく最高に気持ちいい。
冷えてきたら少し暑めの長寿の湯のコポコポと湧き出している付近で体を温める。
う~ん気持ちいい。
もう一湯別の所に行こうかと考えていたが気持ちよすぎてなかなか腰が上がらず、結局2時間ほど入っていた。
すっかり仕上がったので、早めに宿に入って寛ぐことにした。
国道313号ロマンチック街道を南下する途中に神庭の滝という看板があったので行ってみたが、少し歩かないといけないのと入場料が必要だったので行くのをやめた。
途中、何ともエモい構造物があった。


宿泊先の「北房まちの駅AZAE」付近まで行き、近隣の食事処などを見て回ったが特に無さそうだったので、道中にあったスーパーへ戻り、夕食と明日の朝食を購入した。

「北房まちの駅AZAE」は相部屋のドミトリーと個室のゲストハウスがある宿泊施設で、個室素泊まり3,500円で泊まれるのでありがたい。


宿の人に一通りの説明を受けた際、今夜の宿泊者は自分だけで、3,500円で一棟貸しである事を聞いた。わぉ!
他の人に気兼ねなく過ごせるのが大変ありがたい。






昭和なつぶつぶタイルの風呂で汗を流し、買ってきた弁当を食べたら眠気に襲われたので、早々に床に就いた。
5/3 旅程二日目
5時頃に目が覚めた。
疲れは残っておらずすぐにでも動き出せそうだが、木野山神社はすぐそこなので到着が早くなり過ぎそう。

そこで昨日宿の人に紹介してもらった神秘スポットに行ってみることにした。
宿から徒歩3分くらいらしいので、朝の散歩にちょうどよい。
その神秘スポットは「井弥の穴」といって、鍾乳洞に四国八十八か所の石仏がおまつりされているとの事。
もらった地図を頼りに歩いていくと、澄んだ空気に水の流れる音が心地よい。





鍾乳洞の中は照明がなくスマホのライトでかろうじて見て回った。



久々に神秘的な空気の中に身を置いて心洗われるような感じがして、離れがたく何度も行ったり戻ったりしながらその空気を吸い込んだ。

昔ながらの商店がこれまたエモい。



宿に戻り、朝食を食べながら今日の予定を考える。
井弥の穴が思いの外よかったので、宿の人に紹介してもらったもう一つの鍾乳洞に行ってから木野山神社に向かうことにした。
もう一つの鍾乳洞は諏訪の穴という所で、自分で照明のスイッチを入れて見学するらしい。



スイッチを押すも反応がなく、点いているのかどうかわからないのでとりあえず進んでみると、赤い鉄橋が架かっている。

何となく不安で、一歩ずつ確かめながらそろりと進む。

轟々とすごい勢いで水が流れていて、不安を煽る。


中に入っていく二つ目の赤い鉄橋を進むと、ボヨンボヨンと揺れる。
これはかなりのスリルだ。
案の定照明は点いておらず真っ暗。スマホのライトを頼りに進む。
ボヨンボヨン橋の先は水が流れており、濡れないと進めない。
そこまで気合いを入れて進む意欲はなかったので引き返した。
帰りに照明のスイッチをもう一度わさってみると、ガチャンと音がしてランプが光った。
それなら話は別だともう一度入る。
明かりが点いていてボヨンボヨン橋の先の様子が見えた。

崩れた橋と立ち入り禁止の表示。
速攻で引き返した。
小屋があるので見に行ったら、水車小屋のようだったが、水車が木端微塵に壊れ、ただ水が流れ落ちているだけだった。



そんなに古いものでもなさそうなのにこんな木端微塵に壊れるんやと感心した。
ひょっとしたら意図的に壊されてしまったのか。
ともあれ、ウェットな鍾乳洞も経験できたので満足し、いよいよ木野山神社に向かうことにした。
木野山郵便局を超え、小野商店を視認。エモさ爆上がり。
お参りの前に直進して国道180号へ出て、今どうなっているか確かめたかった所へ行ってみる。
いつもねずみ捕りにねずみがかかっていた肉屋はなくなっていた。

肉屋の横の坂道を上ると遮断機のない踏切があって九十九折の道があったが、裏の道がなくなっていた。
草が茂りすぎて踏切が残っているか確認できず、引き返してきた。


お菓子や瓶のキリンレモンをケースで買ってもらっていた商店もなくなっていた。

時の流れと切なさを感じながら、木野山神社へ向かった。
ついにやってきた。


山肌にはりつくように作られた急な階段。そう、これこれ。
一段一段踏みしめながら階段を上がり、本殿とご対面。うん、何も変わっていない。
手水舎でお清めをしてからいざ参拝。

小さな頃から今の今までお守りいただいていたのを感じ、万感の想いで手を合わせ御礼とお願い事をお伝えした。
無事にお参りできた喜びが湧き上がり、感無量。
木野山駅へ寄り、国道180号線を北上。

新見駅で竹屋饅頭を買おうとしたが、お土産屋的な店がないので観光案内所で売っている所(フレスタ 新見店)を教えてもらった。


新見まで来たのだからと、野馳の駅舎も見に行くことにした。

3/23に発生した落石のため芸備線の東城駅~備後落合駅間が運転取り止めになっており、駅前に代行バスが出る準備をしていた。
このまま廃止になってしまうのだろうか。
行こうと思っていた所に行けたので、帰途に就くことにする。
同じ道で帰っても面白くないので山陽経由で帰ろうかと思ったが、昨日休みの為に素通りした真賀温泉が心残りになっていたので、真賀温泉へ向かうことにした。



今日から幕湯の料金が250円から400円に値上がりとの事だったが、400円でも安い。
さすがに混雑していて4人程先客がいた。
ぬるめのトロトロでいつまでも入っていられる極楽体験。
小一時間ですっかり腑抜けに。
風呂上がりのコーラがめちゃくちゃうまかった!
思い残すことがなくなったので、久世ICから高速に乗り帰阪。

非常に満足度の高いツーリングとなった。